抗火石は、東京より南に約150㎞に位置する伊豆諸島の新島(東京都新島村)で産出する貴重な自然石です。地質的には浮石質黒雲母流紋岩(石英粗面岩)、もしくは浮岩に属し、主成分は硅酸およびアルミナで、耐久性・耐酸性・耐火性に優れた性質を持っています。この特性から、古く江戸時代より不燃建材として重宝されてきた石材です。抗火石と似た自然石はイタリアのリパリ島の石英粗面岩と伊豆半島の天城で産出する水孔石が有名です。しかし建材利用できるほど大型の軽石を大量に産出するのは新島のみといっても過言ではありません。
また、新島で産出される抗火石は火山作用で噴出・結成されたため、主成分の珪酸がガラス繊維化し、多孔質な海綿状の融合体となっています。このため軽量で強靭、しかも断熱性・保温性に優れていることから、工業用ライニング材にも使用されるなど、さまざまな分野で効果が期待されている自然石なのです。
抗火石採掘場
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